ずっと待った 深い闇の中 息を殺して
湧きいずるは まだ見ぬ君へ 優しきメロディー
食べられぬように 鎧を脱ぎ捨てた
聖なる羽根をまとい アカネの空に舞う
鎮守の森 我の声 空に放つよ
喉がちぎれ 心枯れるまで 奏でるは蝉唄
儚き命 削ること それも容易く
ねぇダーリン 温もりは いつ胸に響く
織り重なった いくつものメロディー
掻き分け目指し、行かん 我ここに在り
鎮守の果て 重なり合う 二つの羽根音
生まれいずる 事の意味を知り 土に還り旅を終える
されど唄は夏を越え 永遠に響く
蝉時雨は終わりを告げて
森は赤い涙を流し
疲れ果てて眠りに落ちる
命は目覚めを静かに待つ |